桐の木田城跡
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〜桐の木田城跡:解説〜 |
解説: 案内板によると
「ここは、出羽郡司小野良実の館のあったところで、福富の荘と言われていました。当時としては珍しい桐の木があったことから、桐の木田とも:云われるようになりました。この井戸は、小町が産湯を使った井戸とつたえられ保存されてきました。館跡に残ったこの井戸は、真上から見ると自然石が5角形に組まれており、こうした工法はこの地方では全く用いいれてておらず、このようなつくりは小町の年代に、都を中心に多く見られる形をしているとのことから、(昭和47年8月28日、大阪学院大学教授 山本 博氏の鑑定によると平安初期に創掘されたと認む)貴重な遺跡となっている。 湯沢市」 とあります。
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〜桐の木田城跡:一口メモ〜 |
一口メモ: 桐の木田城跡は井戸跡以外は遺構らしきものが周囲では見当たりませんでした。秋田県内で古代の城と言えば秋田城や払田の柵などが有名ですが、この地も多賀城(宮城県多賀城市)などの連絡路として街道が整備され、重要視されていたと考えられます。井戸が平安初期に創掘されたと鑑定されているので、ここに何らかな施設があった事は間違いないようです。城として分類するならば平城ということになりますが、前述した城のような掘りや土塁などを防衛装備した大規模なものではなく、政を司る施設といった規模のような気がします。雄勝郡には雄勝城が羽後町西馬音内(推定地)にある為、その出先機関といった処ではないでしょうか?
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[ 付近地図: 秋田県湯沢市小野 ]・[ 全国小野小町マップ ] |